解放される清川さんの心と臭い

二人は臭い足と共に』の清川さんとはストーリー的な繋がりはないよ(´ー`)y─┛~~~


高校に入学してはや数ヶ月
陸上部の期待の若手として日々練習を積む漏れは
できるだけ早いうちに結果を出してもっと活躍したい思っていたが
クラブの練習で伸びる能力に限界を感じて悩んでいた放課後の帰宅途中で
漏れを猛スピードで追い越していったボーイッシュな美少女を見て
そうだ漏れも部活外で自主トレするぐらいのことをしなくては駄目だと気付いたよ

というわけで朝のランニングによる自主トレを思い立ち
とりあえず町内をグルグルと走って足腰を鍛えることにしたわけだが
ある日漏れが疲れてちょっとペースを落としていた所に
後ろから追いついてきた誰かがフイに声をかけてきたよ
「君、なかなか速いじゃないか。疲れてなければあたしといい勝負かもしれないな」
疲れている時に突然後ろから現れて誰かなと思っていた所に話しかけられて
しかもそれがこの前放課後に見たボーイッシュな美少女だったものだから
漏れもやたらに緊張して言葉に詰まってしまったよ

「おいおい。だいぶ疲れていそうだな。じゃあ、あそこの自販機の所で休んでいこうぜ」
女の子の前だから格好つけて無理してペースをあげたらやっぱり無理がたたって
相当疲れているように見られてしまったせいか女の子に休憩を持ちかけられたので
何だか恥ずかしかったけど素直にOKすることにしたよ

一息ついてジュースを買って一休みしている女の子の顔を見てみれば
この子は水泳部の大型新人として有名な清川さんじゃないか
漏れと違って既に結果を出している事も凄いけど
自主トレのランニングも何と50?も走っているというから驚きだ
それなのに漏れに比べて全然疲れてなさそうな清川さんだけど
体中グッショリと汗ばんでいるのが走っていた距離を窺わせるよ
あんなに汗ばんだ体の臭いを嗅いでみたいものだよな・・・
今でもなんだかちょっと酸っぱい臭いが漂ってくる気もするし
美少女の汗ってやっぱり萌えるよな

「へえ、君って陸上部だったのか。だからなかなか速かったんだな。
 まあ、あのぐらいで疲れているようじゃまだまだかもしれないけどな」
せっかく萌えていたのに清川さんにいきなりキツいことを言われて萎えてしまったよ
「じゃ、あたしはもうひとっ走りしてくるか。
 君も頑張って早くあたしに追いつけるぐらいにならないと、クラブで活躍できないぜ」
いくら凄いとはいっても水泳部のしかも女子に格下扱いされて悔しいよな
なんだか生意気そうに見えてきた清川さんをいつか見返してやりたいところだけど
50?のランニングの事を考えると厳しいかもしれないなあ・・・
あれ?ジュースを漏れに渡してどうするんだ?ゴミ箱に捨てないと
「残ってるからあげるよ。スポーツに水分補給は大切だぜ
 今度から小銭ぐらい持ってきなよ。じゃあな」

お金を持って来なくてジュースすら買えなかった漏れに飲み残しを恵んでくれた清川さんが
あっと言う間に遠くに走り去っていくのを見てやっぱり敵わないなと
サジを投げる事よりも清川さんが口をつけたジュースの方に気持ちが行ってしまったよ
さっそく間接キスというのも萌えるけどなんとなく口をつけたところを嗅いでみたら
清川さんの唾液の臭いがジュースの香りに混じってちょっとだけしたので萌えたよ
漏れに唾液のねっとりと甘酸っぱい臭いを嗅がれているなんて
清川さんは気付いてないんだろうなと思うとちょっと萌えるような気がしてきたよ


そしてその後漏れは萎える事もあったけどやっぱり清川さんを見返してやりたいと
頑張って毎日ランニングを続けたら少しは清川さんといい勝負が出来るようになってきたよ
さらにその成果もあってかクラブでも結果を出すようになってきて良い事ずくめだな

「・・・というわけでさ。これも清川さんのおかげかな」
「へえ、頑張ってるじゃないか。結構見所もあるみたいだしな」
「ところでさ。清川さん中学の頃陸上部だったんだって?」
漏れが走りながらそう話題を変えた途端清川さんはなぜかちょっと動揺した
聞いた話によると清川さんは中学時代は大会の記録を総ナメにするぐらい
凄い子だったらしいのに高校になって突如水泳部に転向してしまったのは
高校の関係者を随分嘆かせたらしいけどどうして水泳部にしたのと漏れが訪ねたら
清川さんは答えにくそうな顔で特に理由はないけどチャレンジしてみたかったと言うので
それも清川さんらしいかと漏れは何となく納得したよ

「ま、まあ君には関係ない事じゃないか。
 じゃああたしは自分のペースに戻すから先に行かせてもらうぜ」
あんまり聞かれたくなかった話題なのかなと漏れはちょっと首を傾げるけど
せっかく少年少女が並んでランニングなんていうときめくシチュエーションなのに
いつもあまり話しもせずにあっさりと去って行ってしまうなんて悲しいよな
・・・いや漏れはまだ清川さんにときめいてるなんて事はないけど
それよりも清川さんの汗だくの体や使い込まれてそうなシューズが萌えなんだよな
見た目も言葉遣いもどことなく男っぽいし大ざっぱっぽいから
きっとシャツやシューズもいい加減に扱ってて臭ったりするんだろうな
自分の臭いに無頓着な女の子の臭いはやっぱり萌えだ
それでも少しぐらいは気にしていたりするともっと萌えだけど
清川さんにはそこまで期待するのは酷ってものだろうな

そんなこんなで漏れは清川さんに萌えているのか臭いに萌えているのか
良く分からない状態だったのだがある事件をきっかけに
漏れと清川さんの仲は急展開を迎える事になった

「てめえ!ふざけんなよ!ろくでもねえ事しやがって!
 盗まれた人がどんな気持ちでいたか分かってるのかよ!」
昼休みの廊下から野次馬のざわめきが聞こえてきた時はさほど興味がなかったけど
突然清川さんの怒鳴り声も聞こえてきたので漏れは何事かと慌てて廊下に出ると
一人の太り気味の男子の胸ぐらを清川さんが物凄く怒った表情で掴みあげていたのでビックリ
周りに聞いてみたら最近女子水泳部の更衣室に誰かが侵入する事件が起きていて
下着や水着とかも盗まれていたらしく警戒のため先生が見回っていた時に
あの太り気味のヤシが御用になったという事だがそれを知った清川さんが猛然と
掴みかかっていったのでこんなに大勢の野次馬が集まる騒ぎになっているようだ

そんな事は男子のほとんどは知らなかった事だが女子に噂は広まっていたらしく
犯人を懲らしめてほしいのか清川さんを応援してけしかける子も中にはいたけど
ひょっとしたらあの子達は下着泥棒の被害に遭っていたのかもしれないな
しかしそうするとあんなに怒っている清川さんも被害にあったということか・・・くそうくそう
清川さんの下着や水着があんなエロデブに盗まれていたなんて殺しても殺したりないヤシだ
清川さんが怒るのも分かるというか漏れも同じぐらい怒ってるよ
せめてせめて清川さんのシューズや上履きは無事であってほしいものだ

「ちょっと待てよ!俺はお前になんか怒鳴られる筋合いはないよ!」
 だってお前のロッカーは手を付けてないんだからな」
「うっ・・・!そ、そんなの関係ねーよ!」
あれ?清川さんの下着とかは盗まれたわけじゃなかったんだな
ということはクラブの仲間のために怒ってあげてるのか
「こっちが関係ねーよ!俺は男女(オトコオンナ)のなんか盗ろうとも思わないから心配すんなっての」
半ば開き直ったようにふて腐れて清川さんを罵るデブの言葉に
野次馬の男子の間からプクスが起こり清川さんは顔を真っ赤にして言葉を詰まらせる

「こ・・・!この野郎ーっ!」
バチーンという乾いた音が響いた瞬間にデブが野次馬の壁へと吹き飛ぶ
言葉に詰まりプルプルと震えていた清川さんがデブを思いっきり殴りつけたのだけど
それはもう凄い光景でプクスしていた男子が一斉に静まりかえるぐらいの戦慄が走ったよ
そしてみんなの視線はデブから清川さんへと移るのだけど
清川さんは怒りから我へと帰ると急に泣き出してその場から走り去ってしまった

残念だけど漏れと清川さんはクラスが違うのでその後どうなったかは良く分からなかったけど
午後の授業はちゃんと受けていたようだ
ちなみにデブはしばらく休学処分になりそうなのでザマーミロだが
漏れも陸上部をやっていて女子のシューズとかに目が眩む事があるから
反面教師にしなくてはいけないな
とりあえず清川さんのシューズに手を付ける事は死を意味するかもしれんね
・・・でも清川さんもあんな風に泣いたりするんだな・・・


さて授業も終わってクラブの時間だ頑張るぞ・・・とその前に清川さんはどうしてるかな
さすがの清川さんも男女なんて言われた上にプクスされるのは辛かったんだろう
泣いてしまったぐらいだしショックもまだあるかもしれないよな
一緒にランニングしてる仲だし励ますぐらいの事は出来ないだろうか

まさか今日は部活を休んで帰っちゃったって事はないだろうなとか思っていたら
今まさにカバンを持って教室を出て帰ろうとしているような雰囲気じゃないか!
「清川さん!」
「・・・ん?ああ君か。何だい?」
とりあえず表情を見る限りではそんなにショックの跡は残ってないみたいだけど
なんだかいつも感じる勢いがないし妙にしおらしくて変だ
「あ、あのさ、今日の事がちょっと気になって。
 余計なお節介かもしれないけど、何だか心配でさ。・・・クラブ休んじゃうの?」
「見てたのか・・・やだなあ。ま、心配してくれてありがとう、とは言っておくよ。
 今日はみんなの被害状況の整理とかもあって部活は休みなんだ」
なるほど犯人が捕まったら捕まったで調べる事もあるだろうし
そんな日には練習もあまり調子が出ないだろうという事か

「・・・良い事なのにさ。何か惨めだよな。
 被害に遭ってないのがハッキリ分かってるのはあたし一人なんてさ」
クラブの仲間がみんな職員室に行って思い当たる事の報告をしていたのに
犯人のデブに「お前のは盗らない」とキッパリ言われてしまった清川さんは何も用が無かった
みんなが被害に遭っているかもしれない中で自分一人だけが狙われなかったというのは
性意識も当然高い年頃の女子にとってある意味恥ずかしいかもしれない事なんだろうな

「あ、盗られたいわけじゃないよ。ただ、あんなHな奴にすら見向きもされないなんてさ」
苦笑いのような複雑な表情で溜め息をつく清川さんに漏れはあんなデブに見向きされて
良い事なんかないよと否定するけど清川さんはあのデブはともかくとして
「やっぱりあたしってあんまり男子に女として見てもらえないんだろうな。
 髪も短いし喋り方もこんなだからさ。しょうがないんだろうけど」
確かに清川さんは男勝りな面はいっぱいあるけど漏れはちゃんと女の子だって分かるし
他のヤシらはボーイッシュな美少女の魅力を分かってないだけだろうな
とはいえ漏れがあんまり褒めるのも恥ずかしいのでお茶を濁す程度にそんな事ないよと
お決まりの台詞を言うと清川さんは首を横に振って自分で自分を否定してしまう
こういう時はやっぱり照れずに漏れの思っている事をストレートに言った方が良いかもしれないな

「いや、いいんだあたしは。
 ひょっとしたらその方があたしにとっては良いのかもしれないし」
しかし漏れがどう言おうか悩んでるうちに清川さんは思考が悪い方向へと流れてしまってる
ああ困った漏れなんかが出しゃばって清川さんを余計に悩ませてしまったようだよ
慌ててしまった漏れは尚更そんな事はないよとかベタな言葉を言ってしまったら
今度は清川さんをちょっと苛立たせてしまいそんな言葉はいいよと叱られてしまった
しかし漏れはそれでも今の清川さんを肯定する事は出来ないと清川さんに対して
さらに反論したものだからそこから水掛け論になってしまった

何回か口論が続いた後フイに溜め息をついて休んだ清川さんが
何故か妙に冷静な表情で以前漏れが清川さんがどうして水泳部に転向したのか聞いた時の事を
持ち出してその理由を教えてあげると言って漏れをクラブの更衣室に連れ込んだ
「今回だけ特別だからな。みんなのロッカーは絶対に漁るんじゃないぞ」
そりゃそうだというより清川さんが案内してくれたとはいえ
女子更衣室に入るなんて逆に怖くてしょうがなかったけど今日はもう使われない筈だからと
清川さんが言ってくれるのを信じるしかないけど一応鍵は掛けてもらおうか

「これがあたしのロッカー。みんなは油断してほとんど鍵を掛けないけど
 あたしはいつも必ず鍵だけはしっかりしておくんだ。
 だからもしあいつがあたしのロッカーを狙ったとしても盗られる事はなかった」
こんな前置きから清川さんの話は始まった
「・・・あたしは走るのが好きだったし、陸上部は性に合ってたけど、
 その頃からあたしは気にしていた事があったんだ」
その気にしていたことが一番の原因なんだなと漏れはちょっと身構えてしまったけど
そこから清川さんが再び口を開くまでに結構時間がかかってしまった

「・・・・・・・・・・・・あたし、足が凄く臭いんだ」
漏れは一瞬呆気にとられてしまった
クラブを転向する理由と言うにはあまりにも突拍子もないことなんじゃないかと
そんな漏れの動揺を察知したのかよほどその告白が恥ずかしかったのか
ちょっと頬が赤くなっている上に目を漏れと合わそうとせずに話を続ける
「冗談なんかじゃないよ。本当に凄く臭いんだから・・・。
 女なのに足が臭いなんてさ、男から見たら最悪だよな・・・」
それは・・・漏れはともかく他のヤシらは嫌がるかもしれないか・・・

陸上競技は当然良く走る
走ることは足を使うし靴も酷使すれば中も蒸れて当然足は多少なりとも臭ってくる
運動部の生徒は誰もが縁のある問題かもしれないけど
清川さんはそれを極度に気にしていたのだろうし
そこまで言うからには本当に足が凄く臭いのかもしれない
それこそ鼻が曲がるぐらいに酸っぱく

「クラブが終わった時の自分の足やシューズの臭いが凄く気になるのに
 中学の時のクラブの下駄箱は一人一人に用意されてなかったんだ。
 剥き出しの棚にみんなのシューズと一緒に並べるのが怖かった。
 ・・・あたしの靴の臭いが誰かにバレてしまうんじゃないかって」
一度気になるとどうしても囚われてしまうもの
もしバレた時にみんなに言いふらされたり笑い物にされたりすることばかり考えて
冷静じゃいられなかったんだろうな
部室で着替えている時も誰かが「やだ~。もう部屋中汗臭~い」なんて冗談で言ったりしても
清川さんは笑うどころか自分が嫌味を言われているんじゃないかと怯えていたようだ
他の女子の笑い声もみんなで自分を笑っていると思ってしまったのだろうか

「足だけじゃない。・・・あたし、腋の下も臭うし、体中の汗、とにかく全部臭いんだ。
 気になって気になって、このままじゃあたし自分の好きな運動まで
 嫌いになっちゃいそうでずっと悩んでいる時に思ったんだ。
 水泳なら、どんなに激しく運動しても汗をかくことはないって・・・」
自分のことを気にしすぎるあまりに余計に被虐してしまうのはあるかもしれない
だけど笑われ嫌がられて恥ずかしい思いをしたくないという気持ちと
男子に対して綺麗であろうとする気持ちは責められるものじゃないな
パッと見は大ざっぱでガサツそうな清川さんも実はそんなところを気にしているのか
一生懸命スポーツに励んでいる裏でそんなコンプレックスとも戦っていたなんて
しかもそれが足や体の臭いだったなんて萌えてきちゃいそうだよな・・・
それはともかく足の臭さを気にしていることすら悟られるのが嫌だったからこそ
普段はあんな男っぽいなにも気にしていない振る舞いをしていたのかもしれないか

「だけど・・・、あたしがどんなに気にしていたって、
 男子に足が臭い女だって思われないようにしていたのも
 変な奴にあたしの物を盗まれないように警戒していたのも全部無駄だったんだ・・・。
 だって、あたしのことを気にしてくれる男子なんて・・・誰も居なかったんだから・・・」
清川さん・・・泣いている・・・
本当は誰よりも女の子らしい繊細な心を持っていたんだ
漏れの前に本当の自分をさらけ出してくれた清川さんに漏れは本気で萌えてしまった
「漏れは・・・清川さんのことが好きだよ・・・。
 清川さんのことが気になっていたし、清川さんのことをもっと知りたかった」
「でも・・・だって、あたしもうあなたに足が臭いこと言っちゃったもの。
 知りたくないだろ、あたしの足の臭いなんて。・・・足の臭い女なんて、嫌だよな・・・」

「足が臭いから、好きだった子を嫌いになるなんて事はないよ。
 そんなの本気で愛してないヤシのすることだ」
清川さんが漏れにだけ自分の秘密を告白してくれたんだ
漏れだって自分の気持ちを清川さんに告白しなくちゃいけない
「こんな事言ったら漏れも変なヤシと同じに思われるかもしれないけど・・・
 漏れは清川さんのことを凄く意識しちゃったせいで
 清川さんの足の臭いも知りたいと思ってるよ」
「え・・・!ちょ、ちょっと・・・そんな事言われたって、出来るわけないじゃないか・・・」
「清川さんが好きだから、清川さんの臭いを嗅ぎたい。
 臭くたって、それが清川さんの臭いなら漏れは好きになってしまうんだ」

漏れの言葉に押し黙って何かを考えている清川さん
きっと最後の決心をするかしないか悩んでいるんだろう
「漏れは絶対笑ったりしないし、嫌ったりもしないよ。
 それに女の子の足の臭いを嗅いじゃうなんて、漏れの方がよっぽど恥ずかしいじゃないか」
漏れがもし清川さんの気持ちを裏切るようなことをしたら
逆に清川さんが漏れを馬鹿にすればいいんだぜ
「・・・知らないよ。君がどんなになっても、あたし責任取れないからね・・・」
清川さんはゆっくりと立ち上がるとロッカーを開けて
いつもランニングで使っているシューズを取り出す
やっぱり直接生足を嗅がれるのは抵抗があるから
自分の足の臭いが染みついたシューズを代わりに嗅いでと言ってきたけど
もちろん清川さんのシューズも充分萌えられるからOKだな

「・・・・・・・・・」
シューズを手にとって臭いを嗅ぎ始める漏れを不安げな表情で俯きながらも
時々上目遣いにチラチラと確認する清川さん
当のシューズの臭いはと言うと朝からずっと脱ぎっぱなしだったシューズとは思えない
コッテリとした臭さで漏れは美少女の強烈な臭いを嗅いでいるんだという思いが痛感できて
激しくドキドキしてしまったよ
「・・・・・ど、どうかな?やっぱり臭いだろ?」
言葉で言うならばこれは確かに臭いということになるかもしれないし
関係ないヤシが嗅いだら嫌がる臭いであるかもしれない
・・・でもこれは清川さんの臭いだから漏れは好きだしずっと嗅いでいたいよ
それに漏れはこのシューズの臭いを嗅いだせいでこれだけじゃ我慢できなくなった
・・・漏れは清川さんの足の臭いも嗅ぎたい!
「え・・・ええ!?・・・・・・・・・そ、それ・・・」
ん・・・?漏れの股間なんか指して・・・ああっ!しまったぁ!!
シューズの臭いを嗅いで萌えたせいで無意識のうちに勃起してしまってるじゃないか!!!

漏れのティムポのせいで制服がテントを張っている姿を直視しながらプルプルと震える清川さん
これはマズイ!とにかくまずは謝るしかない!・・・清川さん、ゴメン!!
「・・・いや、何だろう。あたし・・・ちょっと、嬉しくなってきちゃった・・・。
 あたしの臭いを嗅いで、いやらしい気持ちになってくれる人が居てくれたなんて・・・」
再び涙をポロポロと流し出した清川さんは何故か怒るどころか
『嬉しい』とまで言ってくれたので漏れは助かった気持ちよりも疑問の方が大きくなる

「こんなあたしでも恥ずかしいけどさ、恋愛を夢見たわけじゃなかったんだ。
 ・・・でも、恋愛のことを思うと、つい先のことを考えちゃって・・・。
 女と男が愛し合ったら・・・ほら、そのさ、Hな事もするじゃないか・・・」
嬉し涙を拭いながら恥ずかしそうに思いを語る清川さん
普通にデートとかしてる時は良かったのに愛が深まってセクスをするなんて所までいった時に
裸になった自分の体臭がネックにならないかと本気で心配していたからこそ
余計に恋愛の第一歩すら不安だった清川さんの心を漏れは偶然にも癒していたようだ


「あ、あのさ。あたし、それ・・・見ていたい。
 私の足の臭いを嗅いでHな気持ちになってくれている事を実感したいんだ・・・」
椅子に座った清川さんの足を跪いて嗅ごうとした漏れだけど
清川さんに漏れのティムポを見ていたいと言われてどうしようか考えて
それならと清川さんに長椅子に横になってもらい漏れはその横に立って
清川さんの足を持ち上げてつま先の臭いを嗅がせてもらうことにしたよ
これなら清川さんも寝っ転がりながら漏れの股間を良く見ることも出来るだろう
「で・・・ズボンはどうしようか・・・?」
「あ・・・!え、えっと・・・それは、そのままでいい・・・」
一応気になって生でティムポを見せた方が良いか訪ねてみたら
清川さんは急に顔を真っ赤にして焦りながら見たくてもいきなり生のティムポは怖いと
とりあえずズボンの膨らみを見られればそれで良いという事になったので
漏れの恥ずかしさも多少は薄れそうだよ

そしてとうとう漏れは清川さんの生足を嗅いだ
激しい運動はしてないものの一日歩き回って手入れもしていない
上履きも靴下も脱ぎたての足はかなりの臭さで漏れは萌えまくった
しかもどんなに興奮しても清川さん公認なのでいくらでも勃起し続けることができるし
清川さんの視線が漏れの股間に集中していると思うと
ますます臭いを嗅ぐ鼻息も荒くなってしまうというものじゃないか

(凄い・・・あんなに思いっきりあたしの足の臭いを吸い込んでくれている・・・。
 それに・・・あたしの臭いであそこがあんなになって・・・。あ、モゾモゾ動いてる・・・)
「ねえ、・・・触っても、いい?」
男の漏れに足の臭いを嗅がれてる上に勃起までされてしまってドキドキしてきた清川さんは
とうとう我慢できなくなって漏れのティムポへの衝動を抑えきれなくなっていた
漏れが頷いてOKするとゆっくりと手を漏れの股間へ伸ばし触れてくる
清川さんの手でギュッと押さえつけられると漏れはそれだけでイキそうになってしまうよ

漏れはひたすら清川さんの足の臭いを嗅ぎ
清川さんは漏れの股間を何かを確かめるかのように色々と触る
清川さんにティムポを刺激されて漏れは臭いを嗅ぐ勢いがますます加速し
清川さんも漏れの鼻息を感じて体の奥に湧き起こる快感で
いつしか空いている手が自分の股間へと伸びていた

「あ、清川さん!ちょっと待って・・・!」
そして漏れと清川さんのある意味特異な一時は漏れの射精によって終わりを告げた
「え・・・?ど、どうしたの?・・・あ、やっぱり無理しすぎたんだよ」
てっきり自分の臭い足を嗅ぎすぎたせいで漏れがクラクラしたのだと思いこんだ清川さんが
自分の股間をさすっていた手を戻すのも忘れて心配してくれる姿はなんだか微笑ましかったよ


「今日はありがとう。あたし、凄く嬉しかったよ」
すっかり立ち直った清川さんとの帰り道での別れ際
漏れは清川さんに今日のことはけっして成り行きじゃなくて
これからもずっと清川さんを好きでいたいと思ってると告げた
「有り難う・・・。あたしも、君になら自分を隠さずに付き合えるかもしれないと思うよ。
 ・・・こんなあたしで、本当にいいのかい?」
「ああ。漏れが好きなのは、清川さんの全てだよ」
そう言われて照れる清川さんは本当に萌えだ
いつも男勝りな姿を見ているだけに余計に可愛らしく見えてしまって激しく困るよ
「そ、それじゃあまた明日・・・」
恥ずかしいのか挨拶をしたらこっちを振り返らずに走り去っていく清川さんを見て
漏れは記憶の中に残る清川さんの足の臭いを思い起こして
改めて自分は凄いことをしてしまったんだと実感しつつも
うっかりクラブをサボってしまって明日が怖いなという現実も思い出していた


あれから清川さんとの付き合いは当然親密になっていき
デートのようなものも良くするようになったし
朝のランニングも清川さんが漏れのペースに合わせて併走してくれるようになった
だけどあの時のようないやらしい行為はそれっきりだった
清川さんがさすがに求めてくることはないし
漏れだってそればかり求めるようなことは好きだからこそしたくない
漏れ達はまだ高校生なんだ
いやらしいことばかりしていれば良いものじゃないよな

「でも、ヒロも昔と違って全然見違えてきたよね。
 もう私がペースを合わせる必要も無くなってきたもの。凄い進歩だよね」
いつの間にか漏れも走りが凄くなってきたみたいでクラブでも注目が強まってきたし
清川さんが手を抜く必要も無くなってきたというのが何よりも嬉しかったな
漏れが心地よい充実感で休憩している時に清川さんがフト漏れに呟いた
「ねえ。あの時ヒロは私のシューズや足の臭いを嗅いでくれたけど
 今でも、私の臭いも・・・好きって言ってくれる?」
当然だよいつでも嗅ぎたいぐらいさと漏れが答えると
清川さんは良かったと呟いたきりもうその話は続くことはなかったし
漏れも清川さんが漏れの気持ちを確認して安心してくれたのだから気にはしなかった

それからさらに日は流れてバレンタインデーの日がやってきた
当然漏れは清川さんのチョコを期待して待つけど音沙汰が無くて
ようやくクラブが終わった後一緒に下校する時に清川さんの口から今日はバレンタインデーだね
という言葉が出てきた時には激しくホッとしてしまったよ
そうして清川さんから手渡されたチョコの箱を受け取ったのは良いものの・・・でかい!
チョコにしてはかなりの大きさだしまるでクリスマスケーキの箱のようだな
スポーツバッグに隠してあるのも頷けるよ

「一生懸命作ってみたけど、味が悪かったらゴメンね。後、入ってるのはチョコだけじゃないの」
ふーん何が入ってるんだろうと漏れが聞いてみても清川さんは答えられないと言うし
さらに家に帰って一人になるまで絶対に開けないでとまで言うので
漏れはますます気になってしょうがなくなってきたぞ
だから漏れは清川さんと別れた後はダッシュで家に急いでしまったよ

この箱の中に何が入っているかは特に深く考えてはいなかった漏れだが
まさかこの中に清川さんがランニングの時に愛用して今朝まで履き込んでいたシューズが
入っているとは思いも寄らずに家に帰ってビックリすると同時に
履き込まれてもはや清川さんの体の一部ともいえるシューズを
漏れにプレゼントしてくれる清川さんへの萌える思いを増加させることになるのに
まだこの時の漏れは気付いてはいなかった  (´ー`)y─┛~~~

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